先日運動中に歯が抜けてしまいました。違和感はありますが、日常生活に支障が出るほどではないため、インプラント治療はする必要がないのではと考えています。抜けた歯を放置することで、何かリスクがあれば教えてください。
ミッドランドスワン歯科・矯正歯科からの回答
抜けた歯の治療には時間や費用がかかってしまうため、そこまで悪影響がなければ放置してもいいのではと考える方もいるかもしれません。しかし、抜けた歯を放置するのは危険です。放置した際に考えられるリスクについて、今回はご紹介していきます。
抜けた歯を放置すると思わぬ不具合が!
歯が抜けたあと治療をせず放置していると、さまざまな不具合が発生します。まず影響が出てくるのが歯列です。歯が抜けると、抜けた歯の隣にある歯が、じょじょに隙間を埋めようと倒れてきます。これにより、歯列が乱れてしまうのです。また、抜けた歯を放置していると、噛み合っていた歯が突出して伸びてしまうなどの影響により、噛み合わせが悪くなることも考えられます。
噛み合わせが悪くなれば、それぞれの歯の負担が増し寿命を減らしていってしまいます。そのほかにも、噛み合わせの変化によって顎関節が痛んだり開口障害が起きたりするリスクがあるため、抜けた歯を放置するのは危険です。
歯が抜けたら歯科医院へ!
抜けた歯を放置しておくと、さまざまな悪影響が生じます。そのため、歯が抜けたときにはすぐに歯科医院を受診することが大切です。歯科医院では、主に「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つの治療法を提案されるでしょう。それぞれの特徴は以下の通りです。
入れ歯
- 残った歯にバネをかけて人工歯を入れる治療法
- 周囲の健康な歯を削る必要がない
- 治療のリスクが少ない
- 安定感には欠ける
- 強く噛みしめることができない
ブリッジ
- 抜けた歯の両隣にある歯を土台とする治療法
- 入れ歯と違い、健康な歯を削る必要がある
- 安定感がある
- 入れ歯よりは強く噛みしめられるが、天然の歯には劣る
- 失った歯が多い場合や、両隣の歯が差し歯の場合はできないことがある
インプラント
- 顎の骨にインプラントを埋入する治療法
- 噛む力の強さや安定感など、健康な歯と同様の機能を持つ
- 健康な歯を削らなくてよいので、周囲の歯への影響がない
- 見た目が天然歯と変わらない
- 口腔内の環境によっては治療が受けられない
- 高額な費用が発生する
自分の歯のように噛みたいならインプラントを!
近年歯が抜けた際の治療法として確立されてきているのがインプラント治療です。人気の理由は「自分の歯のようにものを噛める」という点に尽きるでしょう。入れ歯やブリッジと異なり、インプラントは歯根の代わりとなるため「強く噛む」「バランスよく噛める」「食感が楽しめる」など、従来の歯と変わらない機能を期待できます。
また、インプラントであれば見た目が天然歯とほとんど変わらないため、自分の笑顔に自信が持てるようになるしょう。自然で美しいお口を実現したいのであれば、抜けた歯の治療にはインプラントをおすすめします。
ミッドランドスワン歯科・矯正歯科 院長より
抜けた歯を放置していると、さまざまな悪影響がお口に発生することがご理解いただけたと思います。最悪の場合、ほかの歯まで抜けてしまうおそれもあります。悪影響を最小限にとどめるためにも、歯が抜けてしまったときは歯科医院へ行き早めの受診を心がけるようにしてください。
抜けた歯の治療法はいくつかありますが、もっともおすすめしたいのがインプラントです。インプラントであれば、天然歯と変わらない機能性や見た目を実現できます。ただし、費用が高額になり治療期間が長引いてしまう点には注意が必要です。歯科医師とよく相談したうえで治療方針を決めてください。