よくあるご質問
治療後の歯が何度もむし歯になるのはなぜですか?
何度もむし歯になる原因として、過去に歯を削り、詰め物・被せ物をした治療痕の内部からの再発が考えられます。
保険適用の詰め物・被せ物をする際に用いるセメントは時間とともに溶けて行き、隙間から侵入した細菌が繁殖してむし歯になるケースがあります。
厄介なのは、被せ物のせいでむし歯の再発に気づきにくく、痛みなどの自覚症状が出るまで発見できないという点です。
むし歯の再発は、そもそもなぜ自分がむし歯になったのかを理解することで、防ぎやすくなります。
むし歯の原因になるプラーク(歯垢)が着きやすいのであれば、歯を入念にブラッシングできていないと考えられます。歯ブラシの選び方から磨き方まで、しっかりと意識していきましょう。
もしも入念にブラッシングができない理由が歯並びの悪さにあるならば、矯正治療によって歯並びを良くすることも考えてみましょう。可能な限りむし歯再発のリスクを下げたい場合は、保険治療より精度の高い自費治療も検討してみてください。
歯科に行けばすぐにホワイトニングを始められますか?
ホワイトニングを行う前には口腔内のチェックが不可欠です。
これは歯周病や知覚過敏などで歯茎が下がっている箇所があると、ホワイトニングの薬剤が触れた際に痛みを伴う恐れがあるためです。虫歯や歯周病があればそれらの治療を優先し、口腔内環境を十分に整えてからホワイトニングを開始します。
また、冷たいものが歯にしみるなど、知覚過敏の症状がある場合も先に治療を済ませます。
ホワイトニングをスタートする前には通常、歯に付いたプラーク(歯垢)や歯石を除去するためにスケーリングという施術を行います。
これにより口腔内をしっかりクリーニングできていればホワイトニングの薬剤が歯にムラなく浸透し、より効果を期待できます。
インプラント治療を受けられる年齢に上限と下限はありますか?
インプラント治療は成人であれば、基本的に何歳の方でも受けることができます。
ただし、インプラント治療は顎の骨にチタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込む外科手術を伴うため、新陳代謝が低下していたり、その他の健康状態が万全ではない高齢の方は治療を避ける場合があります。
もちろん、手術前の精密検査で健康状態に問題がないと判断できれば、70代や80代の方でもインプラント治療をお受けいただくことが可能です。
ただし、未成年の方はインプラント治療を受けられません。
なぜなら、インプラントを埋め込むことが顎の成長に影響を与える恐れがあるためです。
顎の骨の成長過程である未成年の方が歯を欠損してしまった場合は、インプラント治療を行える年齢になるまでは入れ歯などの応急処置を取ることが多くなっています。
妊娠中の矯正治療について教えてください
矯正治療が完了するまでには1~2年以上かかることが一般的です。
そのため、治療の途中で妊娠される方もいらっしゃいます。
妊娠しても矯正治療を中断する必要はありませんが、患者様の体調などを見て継続するかどうかの判断を行うため、一度主治医にご相談ください。
妊娠中はつわりによってブラッシングしずらくなり、口腔内環境が悪化する方が多くいらっしゃいます。
ホルモンバランスの変化と合わせて虫歯や歯周病を引き起こしやすい状態になるため、十分に注意しましょう。
また、矯正装置をつけていれば、食べカス・歯垢がより溜まりやすくなるため、妊娠中の口腔ケアはいつも以上に丁寧に行いましょう。
保険証は必要ですか?
初診の際と毎月の月初めには保険証を確認させていただきます。
保険証をお忘れになった場合は、当日のお会計は患者様の10割負担にてお支払いいただき、後日、保険証をお持ちいただいた際に差額を返金させていただきます。
子どもの歯の仕上げ磨きは何歳まで行うべきですか?
はじめの永久歯である「六歳臼歯」が生え終わる小学校低学年(1年生・2年生)くらいまでが仕上げ磨きを行う目安となります。
六歳臼歯は非常に溝が深いため、食べカスや歯垢が溜まりやすくなっています。
虫歯になりやすい歯であるため、しっかり磨けているかをチェックしましょう。歯科医院でフッ素塗布すれば、虫歯を予防しやすい口内環境を整えられます。
六歳臼歯が生えきった小学校中学年(3年生・4年生)を目安に、お子さんだけでしっかりと歯を磨ける必要があるため、日頃からブラッシングの重要性を教えることが大切です。
歯の色が気になる場合、改善する方法はありますか?
歯の黄ばみや黒ずみなど、変色が気になる場合は「ホワイトニング」を用いることで改善できます。
ホワイトニングには、歯科医院で受けられる「オフィスホワイトニング」と、自宅にて自分で行う「ホームホワイトニング」の2つがあります。
オフィスホワイトニングは即効性が高く効果を実感しやすい半面、白さが長持ちしにくくなっています。
一方で、ホームホワイトニングは毎日行う必要があり、白さを実感できるまでに時間がかかりますが、一度白くなった歯が長持ちしやすくなっています。
ただし、ホワイトンニングを行えばどんな歯でも白くできるわけではありません。
ホワイトニングの効果がないほど変色した歯に関しては、歯の表側をわずかに削って薄いセラミックを貼り付ける「ラミネートベニア」という施術や、歯の周囲を削ってセラミックを被せる「セラミッククラウン」という施術で歯を白く見せることができます。
インプラント治療ではどんな麻酔を使いますか?
インプラント治療には、顎の骨に人工歯根を埋め込むための外科手術が必要です。
手術は局所麻酔が効いた状態で行うため、痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、手術中に顎の骨を削る音や振動を感じることで不安を感じたり、血圧が上がったりする場合があります。
手術への恐怖心が強い人には「静脈内鎮静法」という、点滴による安定剤を併用することがあります。
静脈内鎮静法を用いると患者様は眠っている感覚になり、気付いたときには手術が終わっているでしょう。
静脈内鎮静法は血圧や呼吸をチェックしながら行われるため、安心して受けられます。
矯正装置の種類について教えてください。
一般的な成人矯正では、ワイヤー矯正かマウスピース矯正を用いるケースがほとんどです。
ワイヤー矯正は多くの実績がある矯正方法で、ワイヤー(針金のような器具)で歯を引っ張り、時間をかけて歯並びを整えます。
1本1本の歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯に力を加えて歯並びを整える仕組みです。矯正装置を目立たせないように、透明や白など目立ちにくい様々な素材が用意されています。
さらに目立ちにくくするワイヤー矯正として、歯の表側に器具を付ける表側矯正と、歯の裏側に器具を付ける裏側矯正(舌側矯正/リンガル矯正)があります。
マウスピース矯正とは、任意で着脱できるマウスピースを装着し、少しずつ歯並びを整える矯正方法です。
透明なマウスピースのため目立ちにくい「インビザライン」などが代表的です。
矯正治療に要する費用や期間、装着する器具を目立ちにくくする審美性など、優先する内容によって最適な装置や治療法が異なります。
まずは歯科医院で矯正治療に関して相談してみるとよいでしょう。
赤ちゃんの歯磨きはいつごろから始めればいいですか?
個人差はありますが、赤ちゃんの乳歯は生後6ヶ月ごろに前歯から生え始めます。
歯磨きは前歯が生えてきたら始めましょう。
赤ちゃんはお口のなかに異物が入るのを嫌がるため、少しずつ慣らしてあげることが大切です。
そのため、最初から歯ブラシは使わずにガーゼや綿棒で歯を拭ってあげます。
歯が数本生えてきたら、子供用の歯ブラシを使って磨いてあげましょう。ちなみに、日本小児歯科学会では、上の前歯が4本生え揃う頃が歯ブラシを使い始める目安だとしています。