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知って得する!歯のコラム

もしかして「口が臭い」と思われていませんか?~口臭の原因を知る~

虫歯・歯周病、歯の色や歯並びに関するお悩みはもちろんですが、
歯科医院に寄せられる相談で意外と多いのが「口臭」に関するもの。
まず、ニオイに関する興味深いアンケート結果をご紹介しましょう。

■調査対象:20~59歳の男女
■調査期間:2014年6月6日~6月10日
■有効回答:1,000人
■参考URL:http://www.dohouse.co.jp/news/research/20140626/

上記は、株式会社ドゥ・ハウスの「myアンケート」で行われたニオイに関するWebアンケートの結果です。
気になる他人のニオイについて聞いたところ、男女ともに「口のニオイ」がもっとも多いことが分かりました。

自分の口臭には気付きにくい

口臭は、他人のものが気になることはあっても、自分の口臭にはなかなか気付くことができません。
家族や恋人など、周囲の人から指摘されて自覚している方もいますが、
「私は大丈夫かな・・・」「周りに口が臭いと思われてないかな・・・」というように、
はっきり自覚しているわけではないけど、何となく不安を抱いている方が多いように思います。
ひと言で口臭と言っても、その原因やタイプは様々です。
今回は、口臭の原因について解説していきましょう。

口臭の原因

口臭とはその名のとおり、口から発生するニオイですから、お口の中に原因があると思われがちです。
そのため、口臭を気にする方はガムを噛んだり、ブレスケア商品を取り入れたり、また歯医者さんに相談する方も少なくありません。

確かに、歯の汚れや虫歯・歯周病など、お口の中に口臭の原因があるケースは多々ありますが、それ以外の原因で口臭が発生する場合もあります。

生理的な口臭

起床時や空腹時、緊張しているときや疲労・ストレスを抱えているときなど、唾液の量が少なくなることで起きる一時的な口臭で、誰にでもみられるものです。 私たちの唾液はお口の中を洗浄・殺菌する働きがありますが、唾液の量が減ると洗浄・殺菌機能が低下して細菌が活発に活動するようになります。 増殖する細菌が出すガスによって口臭が発生します。

病的要因による口臭

歯周病や虫歯、親知らずの異常などお口の中のトラブルや、呼吸器系・消化器系の病気によって発生する口臭です。

歯周病 虫歯
歯周病になると、歯周ポケットが深くなり、そこに溜まった細菌が出すガスによって口臭が発生します。 虫歯で歯に穴が空くと、そこに溜まった汚れを細菌が分解することで口臭が発生します。また、進行して膿が溜まると、そこからもニオイが発生します。
親知らず 胃のトラブル
親知らずの周りに食べカスが溜まったり、周囲の歯茎に膿が溜まったりすると口臭の原因になります。 胃の調子が悪いと、食べ物を十分に消化できず、胃の中で異常発酵して悪臭を放つことがあります。
飲食物や嗜好品による口臭

ニンニクやニラなど、ニオイの強い飲食物や、アルコール、タバコなどによって発生する口臭です。
このタイプの口臭は一時的なもので、時間が経つと徐々に減少します。

口臭対策は原因を知ることから

歯周病や虫歯が原因で口臭が起きている場合は、歯科医院で治療を受けるのが先決です。
歯科疾患がない場合は、呼吸器系・消化器系の病院を受診したり、生活習慣を見直したりすることで解決につながることもあります。

やや余談になりますが、本当は臭くないのに「自分の口臭は臭い」と思い込んでしまう「自臭症」という精神疾患をご存じでしょうか?
口臭に悩んで歯科医院を訪れる方の3割は自臭症だと言われています。
ご自身の口臭が気になる方は、最適な対策を行うためにも、必要以上に悩まないためにも、まずは原因を把握することからはじめましょう。
次回は、原因別に口臭対策について解説していきます。